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日本の学生は大手志向の人が多く、海外大出身というだけで、私が大手の商社や外資志望だと思われます。
私は会社の規模に正直こだわりはないのですが、そこまで言われると大手に就職した方がいいかなと最近考えています。実際大手に行くメリット、デメリットを教えてください。
米・カリフォルニア Oさん

大手企業に行くメリット・デメリット
自由にチャレンジしながら、ビジネス・パーソンであり続けることが重要だ。

私もこれまで、社員数が世界で30万人を超える大企業から、社員数8人のベンチャー企業まで、様々な規模の会社でビジネスを行ってきました。だから、大企業のメリット・デメリット、小規模組織のメリット・デメリットを肌で体験してきています。

まず、大企業に行くメリットですが、まず最初に「自由にチャレンジできること」です。大資本があり、取り組む仕事のスケールも大きいがゆえに、多少リスクがあろうとも自由に自分のやりたいことにチャレンジできます。

そして、もうひとつ「自分の考えを通す苦労を体験できること」です。大きな組織では、自分の考えを通すために、様々な関与者の承認を得、コトを進めていく必要があります。誰もが自分の考えに賛同してくれるわけではありません。賛同してくれない関与者に対しても、なんとか説得し理解をしてもらい、コトを進める苦労を体験することができます。 ビジネスの世界に入りたてだと、これが「動きが遅い」だとか「組織が動かない」だとかデメリットに感じられるかもしれません。しかし、私はそうは考えません。「動きが遅い 」のは、周りを説得できない自分のせいです。「組織が動かない」のも、自分に動かす力がないだけです。

小規模の組織にいると、自分の考えを周りも理解してくれているし、周りの考えも自分が理解している。相互理解があるから、話を進めやすい=動きが早いというメリットがあります。しかし、ビジネスの世界は誰もが自分の考えを理解してくれているわけではない。だから、説得しながらコトを進める必要があるわけです。 そういう訓練を小規模組織では、社内ではなく実際のビジネスの場で行わなければならない。ある意味、社外で交渉力トレーニングを行うことになるわけで、ビジネス上のリスクは高まります。しかし、大企業では、まず社内で意見を通すという交渉力のトレーニングができるわけで、リスクを回避しながら成長できるわけです。

しかし、大企業に所属するデメリットもあります。ご自身のマインドセットの問題ですが、ビジネス・パーソンであり続けられるか、サラリー・パーソンになってしまうかという問題です。

大企業にいれば、仕事を頑張っていようと多少手を抜こうと、成功しようと失敗しようと、毎月決められたタイミングで給料が銀行口座に振り込まれます。これが当たり前になってしまい、「働けば給料は振り込まれるものだ」という考えに陥ってしまう危険があります。makita_image2 働けば給料が振り込まれるというのは大きな間違いで、社外的にはもちろんのこと社内的にも価値を創造して初めて、その対価として給料が振り込まれるわけです。自分の活動に対して価値があるかどうか認めるのは、自分ではなく相手です。相手が自分の活動に対して価値を感じなければ、対価をもらうこと自体が間違いなのです。 このような「商売の原理原則」言い換えれば、ビジネスマインドを持っていない人は、ビジネス・パーソンではなく、給料をもらうだけのサラリー・パーソンです。 小規模の組織であれば、自分が価値を出せなければ、組織自体がすぐに傾き対価を得られなくなる危険が常に迫っています。そういう意味で、ビジネスマインドを早い時期に確立しやすい。

しかし、大企業では一個人が価値を創出しなくても、対価を得られなくなることはない。したがって自分で相当意識をしないと、ビジネスマインドを確立しにくいというデメリットがあるわけです。

大企業に行くメリット・デメリットも上記のようにいろいろありますが、一方で小規模の組織でもまた違うメリット・デメリットがあります。大切なのは組織の規模ではなく、自分自身が、どうビジネスマインドを確立できるかです。