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「日本語は完璧でなくてもよい」。 就職活動をする中でそう感じました。
私は1995年、インドの大学の課外授業で、はじめて日本語の学習をはじめました。2年後には日本人と何の問題もなくコミュニケーションできるレベルまで上達したのですが、完璧にはほど遠いレベルだったと思います。そして、その後に日本で就職活動をすることとなったのですが、自分の日本語力で仕事が見つかるのか不安がありました。
就職活動を進めることとなり、MBA専攻だった私は、他のMBA専攻者と同様、金融業界とコンサルティング業界を志望しましたが、今までのキャリアと知識をより活かせる金融業界に徐々に興味は移っていきました。また、外国人である私は、将来的に母国に戻って働きたいと考えていましたので、短期的にキャリアアップとスキルアップができる企業を中心に探し、結果、外資系企業に応募することが多くなりました。
そうしていくつかの企業を受ける中で感じたのは日本語が完璧にできなくても問題はないということでした。外資系の金融企業では、社内のコミュニケーションで日本語はほとんど使われず、英語で業務を遂行すると聞いたからです。今、日本で仕事を実際にしていますが、英語がもともとネイティブであるインド人の私にとって、語学の面で苦労しているということはありません。
また、外国人であるからこそ得に思ったこともありました。ちょうど、当時はインドがオフショア開発などで注目を浴びていたところなので、私が就職活動をしていたときもインド人技術者ということが有利に働いたことがあったと思います。外国人であることで特に不利に思ったことはあまりなかったと思います。
私が外資系投資銀行を就職先として選んだ理由。
インドでITコンサルティング会社の技術者として働いていた私は、将来的にインド人技術者としてインドの会社の存在感を日本でもっと高めたいと思ったのが日本に来たきかっけでした。当時、アメリカへ進出するインドの会社は多かったのですが、日本市場はまだまだ未開拓だったからです。ただし、日本の企業で働きたいとはあまり考えませんでした。それは、私が調べた限り、一般的にですが、日系企業では私が満足できる給与がもらえないと考えたからです。また日系企業は長期的に人材を育てるというイメージがあり、短期的にキャリアアップを図りたいと思う私にはマッチしていないと考えました。それゆえに、主にMBAを生かせる外資系の金融企業を中心に就職活動を行いました。
また就職活動は、主にダイジョブなどの転職サイトや、在籍していた学校の就職課などを主に使いました。今まで身に着けた知識を活かせることと、そして新しい市場を開拓したいというインドにいたころからの夢を実現できることを条件に仕事を探し、結果、大手外資系企業など4社からの内定をもらい現在勤める会社に就職することを決めました。
| 1日のスケジュール | |
| 9:30 | 出社 メールチェック |
| 10:00 | チームミーティング |
| 11:00 | メールチェック 優先順位の高いものから対応 |
| 12:00 | ランチ 新聞をチェックしながら社内で |
| 13:00 | トラブルシューティングに関するミーティング |
| 15:00 | メールチェック 顧客からのクレームや発生した問題に対する処理 |
| 16:00 | 社内ミーティング |
| 17:00 | 海外のチームとの電話会議 |
| 19:30 | 帰宅 自宅にてロンドン支社の担当者と電話会議 |
即決主義!私が勤める外資系企業の会議は30分で終わる。
もともと、インドでITコンサルティング会社のシステムインプリメンテーション担当として6年間仕事をしていて、日本の会社と取引きがあった関係で、日本の会社のことも身近な存在でした。
現在、私は外資系企業で働いていますが、日本人の仕事のやり方と大きく違う点を感じることがあります。例えば、いくつかのやるべきタスクがあるとして、私ならばそれぞれの優先順位をはっきりつけて仕事を進めていきます。一方、私が以前一緒に仕事をした日系企業の社員の多くはそのすべてに同等の順位をつけて仕事をしていました。
また、会議が非常に長いというのも日系企業の特徴だと思います。私が現在働いている会社は、ほとんどの場合30分以内で終わります。終わらないものは、それ以上会議出席者全員の時間を費やすのがもったいないため、途中でも終わらせてしまうのです。また、会議はその会議立案者が出席してもらいたい社員にメールで招集することが多いのですが、メールの内容を見て、自分が抱えるタスクがその会議より重要だと考えた場合、参加をしないこともあります。また、私の会社では会議をより効率的に進めるために、会議前になるべく出席者にアジェンダ(議題)を事前に知らせて、多少なりとも議題について考えてもらってから会議に出席してもらいます。そういった事前の「根回し」が会議を短時間で終わらせる大きな要因になっていると思います。
現在の仕事
現在は、外資系投資銀行のキャピタルマーケットを扱う部署にて働いています。業務は多岐に渡りますが、主に、プロジェクトマネージャーとして、トレード部門とセールス部門の担当者たちが、既存と新規ビジネスの進行を円滑にできるようにサポートしております。
■みなさんへの一言
外国人として就職先を探す際は、ただ「日本で働きたいから」という理由だけではなく、もっと深く考えるべきです。ただ仕事をすることと、キャリアを構築していくこととは別のものです。自分が日本で何をしたいのか、なぜ日本でなければいけないのか、きっちりとした目的と目標を立てじっくりと就職活動に取り組んでもらいたいと思います。インド出身 1998年インドの大学を電子工学専攻で卒業、その後インドの大手ITコンサルティング会社に就職し6年間勤務。その後、2006年7月に日本の大学院にてMBAを取得。2006年7月より大手外資系投資銀行のキャピタルマーケット部門で働き、現在に至る。



