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“人の意識を変えられる仕事”につきたかった。
当たり前ですが、人は生きていく上で必ず働かなければなりません。
会社は利益を上げて、そこで働いている社員に給料を支払います。学生時代、私も当然、利益を追い求める一般企業で働かなければならないと思っていましたが、いつか中国で政治家か、ジャーナリストになりたいと思っていました。なぜかというと、それらの仕事はお金とは関係ないところで、“人の意識を変えられる仕事”だと思ったからです。
そんな思いから、来日後、日本の大学を受験する際も政治学を志しました。しかし、私の日本での受験は大変厳しいもので、第一志望の大学に不合格。滑り止めとして考えていた大学にも不合格。崖っぷちとなりましたが、その後、合格する可能性は低いと思った難関大学に合格することができました。私の中でその大学に合格できたのは奇跡とも呼べるもので、その後もこの経験から得た“頑張ればなんでもできるという自信”は私の中にあり続けます。
大手日系新聞社を受験。
政治家かジャーナリストになりたい。大学卒業後、大学院に進学した私は就職活動を始める時期が近づいてきた時もその思いは変わりませんでした。そして私は、政治家になるのはまだ早いと思い、マスコミへの就職を目指すことにしました。
就職活動を始めたのは大学院2年生の2月下旬から。通常、マスコミの採用は他の業界に比べて早い時期(会社によっては12月頃から)から始まりますが、私は2月になっても授業や論文に追われていましたので就職活動を本格的に始められたのは2月の下旬からでした。エントリーシートの作成など、入社試験に際して準備しなければならないものは沢山ありますが、マスコミ系の会社では、時事問題を筆記試験や面接で問う企業がほとんどです。私は幸い、大学で日々時事問題と向き合った研究をしていたので、その点、他の学生より入社試験への準備期間が短縮できたと思います。
私は、“人の意識を変える仕事”をしたいという理由から新聞記者を志していましたが、日本の新聞社で記者として働くのは日本語の問題から大変厳しいものだと分かっていたので、記者職ではなく、総合職で入社試験を受けました。
また、私が新聞社を志望した理由として、そこで働く”人”と”仕事”を充分知っていたからです。私は学生時代、1年間ほど現在働く新聞社でアルバイトとして働いていました。そのことから、完全にとは言えませんが、新聞社にはどんな仕事があるのか、どんな人が働いているかを身をもって知っていました。入社試験の前も、先輩社員の方からお話を伺ったりして、志望度が高まっていきました。
| 1日のスケジュール | |
| 09:10 | 出社、朝刊各誌チェック~メールチェック、データ資料つくり(掲載紙、見本誌、企画書の確認など) |
| 10:00 | クライアント、広告会社周り |
| 12:00 | 昼食 |
| 13:00 | クライアント、広告会社周り |
| 16:00 | 帰社、夕刊各紙チェック~アポイント取り、留守電、FAX、業務メールの処理 |
| 17:00 | 資料室 経済情報誌チェック、関連広告チェック |
| 17:30 | 営業グループ会議 |
| 18:00 | クライアントリスト製作、企画書づくり |
| 20:00 | 帰宅 |
会社も、自分自身も、私が外国人だということを意識していなかった。
現在働いている会社はこれまで新卒で外国人を採用したことがほとんど無い会社でした。当然、外国人の特別採用など行っておらず、私は他の日本人学生と同じルートで応募をしました。入社試験も当然、日本語で書かれた筆記試験を受け、日本語で面接を行いました。日本語の部分でハンデはありましたが、私は筆記試験対策もしっかりしましたし、面接でもしっかり自分の想いを面接官に伝えました。入社後、採用担当の人事の方に聞いたのですが、私の筆記試験のスコアはかなり上位だったとのことです。また、入社試験を受ける中で感じたのですが、採用する側も私を外国人として見ていないと感じました。私が外国人だから有利とか不利になったということは無かったと思います。
現在の仕事
入社当初から広告局に勤務。自社の新聞や雑誌の広告枠の販売、タイアップ企画の考案などを行ってます。
■みなさんへの一言
100点を取るよりも合格点をとればいいのだと思ってがんばってください。100点をとることは大変です。もし合格点が60点だとしたらその点数をとればいいのです。残りの40点の部分は入社してから高めていけばいいのです。
また日本語力は必要不可欠です。新卒で日本の会社に入社するには、あなたの潜在的なスキルや経験をしっかり評価してもらう必要があります。私がそうであったように、外国人として見られず、他の学生と同じ尺度で評価してもらえるよう、必要最低限のスキル(日本語力)は持っておく必要があります。
中国・江蘇省出身。2001年に来日。一年半日本語学校に通った後、九州の大学で政治学を専攻。その後、神奈川の大学院に進学(経済法学専攻)。日本語能力試験1級。




