トップ > 社会人の先輩日記 > メジャーリーグ球団で働いています! > No.5 アメリカでの“仕事”とは?
こんにちは。
今回は、アメリカと日本で仕事をする上での違いを書いてみたいと思います。 私は、実際に日本で仕事をしたことがないので、皆さんが想像しているであろうアメリカの職場が実際にはどうなのか、比べていきながらお話ししたいと思います。
アメリカ人にとっての“仕事”とは?
始めに、頭に入れておかなければならないのが、仕事をする上での考え方の違いです。 アメリカでは会社のために働いているのではなく、自分のキャリアのために働いている人のほうが多いように思います。日本に比べると、転職も多いですし、ヘッドハンティングなどもかなり多いです。仕事をしっかりしていれば、他の会社から良い条件で仕事の話がきたり、逆に仕事が出来なければ、解雇になる確率も高いわけです。
そして、もう1つ大事なのが、家族の存在です。アメリカでは家庭を大事にするというイメージが強いと思いますが、まさにその通りです。例えば、会社がオフィスの移動を考えているとします。それにより通勤時間の長くなる社員が出てくるわけです。それが、たとえ20分だろうが10分だろうが、家族との時間が削られるという理由でその社員の人は反対をします。極端な人は、それを理由に辞職を考えたり、給料アップを望んだりもします。それ程、家族と過ごす時間を大事にする社会なのだと思います。
就業時間は、1日8時間、週40時間が基本。仕事にも寄るでしょうが、あまり残業というものはないですね。時間帯も厳しく決まっているわけでもないので、朝6時に出勤して午後3時に帰宅する人もいれば、午前10時に出勤して午後7時に帰宅する人もいます。 そのため、社内でのミーティングは、お昼前後に集中するようになっています。 もちろん、朝のミーティングや午後のミーティングもあるのでそれにあわせて、出社することも可能ですし、多少の出社時間が毎日異なっていても特に問題はありません。 自宅や携帯電話でEメールもチェックすることが出来るので、実際に出社しなくても仕事ができてしまうこともあります。午後から子供の野球の試合があるので、朝早めに出社して昼過ぎに帰宅するなどというのも可能になるわけです。
日本では、コアタイムといって、この時間からこの時間までは会社にいなければならないという時間が決まっていますが、アメリカにはそれがないので、このように自分次第で仕事をすることが出来るのです。 ただ大事なことは、自分がやるべきことをしっかりとやること。 それさえ出来ていれば、特に問題になることはありません。
また、社員の出社時間や退社時間が異なっているので、仕事後の食事や飲み会といったものは少ないですね。家族を持たない独身同士で出かけたりはしますが、大勢で出かけることは少ないです。もちろん、社内での食事会や飲み会などもありますが、ランチを一緒にするか、週末などに家族を含めてのパーティー形式のほうが、多いと思います。 日本では、上司に誘われたら半ば強制的のようなところがあり、断りにくいかもしれませんが、アメリカではそんなこともなく、自由に参加/不参加することができます。 ただし、あまり断り続けるのはやはり良くないので、顔だけ出して早めに帰る人や、ちょっと遅れてくるなど皆さまざまです。
そんなわけで、仕事後の接待や週末の接待もほとんどありません。この辺りはやはり、家庭を大事にするという考えが強いからだと思います。うちの球団が全体会議を行う時は、社員が月曜日に各地から移動してきて、金曜日に帰宅するという形でした。 この会議期間中に取引先の社員さんなども参加され、皆でゴルフに行ったりもします。もちろん野球界なので、多少一般企業とは違ったところがありますが、週末に家族と過ごす時間をいかに大事にしているかよくお分かりいただけるかと思います。
ここまでが、アメリカ社会で働く上で知っておいたほうがいいことなのでしょうが、もう1つ大事なことがあります。それは、外国人としてビザを取得するということです。 特に最近は、ビザの取得が厳しくなっているので、会社にビザのサポートをしてもらい、仕事を続けていくというのが以前より、難しくなってきています。 外国人がアメリカで働くということは、アメリカ人の仕事を取るという形に見られることが多いので、他の人に出来るような仕事ぶりでは、なかなかビザのサポートをしてもらえません。では、どうやったら認めてもらえ、ビザを取得しやすくなるのか、この辺りは次回詳しく書いてみたいと思います。


